―彼氏と彼女―








 ………もう、話せないかもしれない。



 卒業まで、今までのように背中を見つめるだけ。



 彼の瞳にも映らない。




 ―――それで、いいの…?








 視界の端には、帰り支度を終えて、プリントを手に図書室を出て行く彼の姿が映った。



 私はその姿を見ながら、


「ひっ 広瀬君!」



 気付けば、呼び止めていた。