気付いたら、私は笑ってしまった。


 その姿を、目を丸くして見る絵里さん。




「絵里さん。 メイクをお願いします」


 笑顔で言った私に、絵里さんは苦笑いで頷いた。



















 時間にして、30分くらいだろうか。


 瞳を閉じて、私の顔に優しく触れる絵里さんの手の心地よさに、少し寝入ってしまった。




「………完了」



 その声に、私は目覚めた。