―――なんで?


 広瀬君を知ってて、私と付き合ってた事も知ってて……じゃあ、絵里さんとも付き合い始めた事も…?


 目に涙が溜まった時、後ろから怒ったような声がした。



「ママ! 何してんのよっ

 早く終わらせて!」


 私の姿にオロオロしていたお姉さんは、絵里さんの剣幕に慌ててセットし始めた。





「――よし! これで終わりよ。
 あとは絵里の所行って?」



 ニッコリ笑うと私の背中を押した。

 私はもう、俯くことしか出来なかった。










「あんた……不細工な顔をもっと不細工にしてどうすんのよ」



 呆れた顔で私を見下ろす絵里さん。