「あらー! 絵里のお友達?」
ニコニコしながら近付いてきたのは、ベリーショートのお姉さん。
大きな黒目を細く見せて笑う姿は、綺麗だ。
「……同級生なの。
この子をちょっと変えたいんだけど…」
荷物をソファーに置きながら絵里さんはお姉さんに話し始めた。
私はドキドキが止まらない。
私がいつも行ってる美容室は、近所にあるおばさんばかりが通う美容室で。
店内も店員さんも、こんなにキラキラしていない。
「ふふっ そうゆうの大好きよ♪
任せてちょーだい!」
私が店内を見渡してる間に絵里さんとお姉さんが話を終えたようで、私を椅子に座らせると、鏡越しでお姉さんが話し始めた。
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