「スイマセンッ!待たしちゃって…。」 「いや…、別に。」 「怒ってないっすか?」 「え。怒られたいの?」 「いやいやいや…! そんな滅相もない…。」 「ふ~ん…」 って!ふ~んの意味が分かりませんから! 冬樹くん…! 「…」 「………」 てゆか、この沈黙は何なの!? もう何でもいいか! と少しやり投げになりながらも必死に喋った。 ただ、沈黙になるのが嫌で、少しでも喋っていたかったしね。 ―――――――――――――――――― それからは毎日一緒に帰った。 本当に、普通の恋人みたいで。