「竜?」
上目使いで
猫なで声をだした。
「気持ち悪いから
それやめろ。
で、どした?」
「・・・弁当忘れた。」
竜の弁当をジィッと
見つめてしまう。
「仕方ねぇな!
購買行くぞ。
おごってやるから。」
竜の優しさに
感動して背伸びして
竜の頭を撫でた。
「チビのくせに
頑張んな。」
「チビは禁句!!」
竜は乱れた髪を
手で直し廊下に行った。
あたしも慌てて
竜を追った。