愛夏を見届けてカバンを
机の上においた。
お腹が悲鳴を
あげている。

「お前まだ友達
いねぇのかよ。」
「竜じゃん!!」
入学式以来見てない
竜がいた。
入学式からまだ
1週間しか
たってないけど。
「喧嘩したら
謹慎くらっちった。」
竜はそう言い
ペロッと下をだし
かわいく笑った。
「何やってんの。」
あたしはカバンを
あさりながら笑った。
「うっせぇな。
ほら弁当食うぞ。」
竜はあたしの隣の席の
イスに座りカバンから
デカいお弁当をだした。
カバンをあさっても
お弁当がない。
そういえば今日
お母さんが仕事だから
お弁当ないことに
気づいた。