隼人は驚いた顔で あたしを見た。 久しぶりに見た隼人は 全然変わってなかった。 嬉しいようで 少し悲しかった。 「しおり?」 隼人は顔を近づけ あたしを見つめた。 大好きな隼人が 目の前にいる。 抱きしめたいのに 一歩が踏み出せない。 「会いたかった。」 隼人は一目を気にせず あたしを抱きしめた。 隼人の背中に手をまわし 隼人に負けないぐらい 思いっきり抱きしめた。