周りから女の子の
視線を感じた。
頭がクラクラする。
息が乱れる。
体が震えてきた。
あの日のことを
思い出しそうになった。
「しおり?」
お母さんとお父さんに
聞こえないように
空也が小さな声で
呼んできた。
「ちょっとヤバい・・・」
空也によりかかり
深呼吸をした。
頭がドクドクと
脈をうっている。
「大丈夫?」
「うん!!」
落ち着いたため
ニコッと笑った。
空也も安心したのか
ニコッと笑った。
「ってか空也
変装しなよ。」
空也はあっと言い
サングラスをかけた。