先生の車に乗り
あたしは先生に
消毒してもらった。
少し滲みるが我慢した。
「すみません・・・。」
あたしは何か
いけないことした
先生は首を横に振った。
「しおりちゃんは
悪くないよ。」
先生はそう言い
運転席に行き
車を走らせた。



あの公園の前を通ったが
女の子たちはいなく
隼人と空也の差し入れが
ぽつんと残っていた。






「わざわざ送ってくれて
ありがとうございます。」
家につきあたしは
痛む足を庇いながら
お礼を言った。
あたしの親も
先生に何度も頭をさげ
お礼を言っている。
親には階段から落ちた
って嘘をついた。
面倒くさいことに
なるのは嫌だから。



先生が帰るのを
あたしと親を見届け
家にはいって行った。
お母さんに
階段降りるときは
気をつけなさいって
しつこく言われたが
適当に聞き流した。