「しおり!!」
予感は当たった。
はぁと小さく
溜め息をつき
声のするほうへ
振り向いた。
「遅かったじゃん。」
「今帰ろうとしたの。」
「何でだよ!!」
「だって・・・。」
チラッと警備員を見る。
警備員をこっちを
見てたのか目があった。
そしてニコッと
可愛く笑った。
何だ、優しいじゃん。




「まぁ来いよ。」
空也に腕を引っ張られ
ビルへはいってく。
エレベーターに乗り
3階をおした。
エレベーターの中では
お互い無言だった。
ただ静かに
エレベーターは
上がっていった。




エレベーターのドアが
音をたてて開いた。
先に空也がおりて
空也の後をついてく。
「誰もいないや。」
ガラス越しから
部屋が見えた。
その部屋は壁が鏡で
壁には
バーがついていた。
いかにもダンスする
部屋って感じだ。