桜の木の下で

会場内は熱気に包まれていた。


体育館の中央にはリングが置かれ、四方にはパイプイスがたくさん並べられていた。


「いよいよだな」


辰巳の言葉に僕はうなずく。


周りを見渡せば、他に出場する選手達がバンテージを巻き始めたり、ストレッチに入っていたりしていた。


「俺達もそろそろ始めよう」


辰巳がそう言うと、体育館の片隅に道具を置き、試合準備に取りかかった。