試合会場となる体育館に設けられていた駐車場に車を止め、僕と辰巳は道具を持って車から降りる。


会場にはたくさんの観客がつめかけていた。


大観衆の中央で今から闘うかと思うと、身体に緊張が走る。


時刻は正午を少し過ぎた頃、空を見上げれば快晴の青空が広がっている。


久々に天の川がキレイに見えるな。


そんな事を思いながら緊張をほぐし、会場内へと足を運ぶ。


会場の入り口付近には大きな笹が用意されており、会場受付に用意された短冊に皆が願い事を書いていき、笹に飾る。


色とりどりの短冊が、笹を彩らせていた。