辰巳と別れて自宅に戻った僕は、


真っ暗闇の部屋の中、


一人天井を見ながら物思いにふけっていた。





「ボクシングかぁ……」





そう呟き、目を閉じる。


奈美の笑顔、


奈美の真剣な顔、


奈美の声…


奈美の色んな事を思い出す。





そんな時、辰巳が別れ際に言った言葉が思い出をかき消した。