花火大会が終わったのか、少し離れた場所に居る人の群れが動き出す
遠くに聞き取れないほどのアナウンスが聞こえる
沙紀はゆっくりとつかさの両手を自分の両手で包み込む
「ありがとう」
沙紀も泣きそうだ
「私もつかさが好き
でも、つかさの好きとは違う好き」
「つかさ
本当にありがと
沙紀は嘘ばっかつくし
秘密にするし
バカなのに
ありがとう」
河川敷で小さな打ち上げ花火があがる
騒がしい少年グループのものだろう
遠くに聞き取れないほどのアナウンスが聞こえる
沙紀はゆっくりとつかさの両手を自分の両手で包み込む
「ありがとう」
沙紀も泣きそうだ
「私もつかさが好き
でも、つかさの好きとは違う好き」
「つかさ
本当にありがと
沙紀は嘘ばっかつくし
秘密にするし
バカなのに
ありがとう」
河川敷で小さな打ち上げ花火があがる
騒がしい少年グループのものだろう

