「この病院は、院内学級もあるんだ。担当の先生を紹介しておくか。ちょっと待ってて!」

伊藤は場所を少し離れて探しに行った。

「ねえ、結構大変じゃない?」

宮崎が投げ掛けると、永山は

「みんなまだ、学生か。若いのに。」

とカルテを開きながら言った。

「俺、小児科に研修って聞いたもんだからもっと小さい子を見るんだと勘違いしてた。」

「わたしも。」


2人ともカルテを真剣に見る。
今までの治療履歴をみて、病状をよく知ろうと必死だ。