「今はもう、大丈夫。」 しっかりと受け答えした真波に安心した。 「よかった。一応、心音聞かせてね」 真波はこくっと頷いた。 伊藤は、真波の胸元を少しめくって間から聴診器を入れる。 研修医も心配なまなざしでいる。 「大丈夫そうだね。無理しないように、安静にね。」 「はい。」