そのとき、伊藤は屋上へと向かっていた。
このドアをあけたら3人がいるはず、そう思っていた。


ガチャ、ガチャガチャ


「あれ?」

ドアノブは空かなかった。
でも伊藤は確かに、屋上に向かう3人を先ほど見たのだ。