あの人が飲んでたバーボンを、買い物へ行ったついでに、酒屋で同じ銘柄のボトルを買った。


コンビニで、かち割りの氷も買い、部屋で水割りを作ってみた。


「たかが水割りでも、愛情を込めて作るのと、そうでないのとでは、味が違ってくるのや」


黒田のセリフを思い出し……
私は目を瞑り、あの日、あの時間に戻る。


頬にキスをした黒田の唇の感触を、私は鮮明に覚えてる。


また、会いたい、あなたに……


でも電話する勇気はないし……


私はどうやら、この歳にして、初めて恋の病に?



それから悶々とした悩める日々が3日過ぎた時、来たぁ~


黒田和男が店にやって来たぁ~