キャバに就職してから1ヶ月……
キティの夜の面倒は、ばあちゃんに任せていた。
ばあちゃんの猛反対を押し切って入った、この世界。
「なぁ、たこ婆……
水商売やて、人がどんな噂をしようが、後ろ指を刺されようが、自分自身がしっかりしてたら、ええだけの話しや。
夜の収入は、昼とは比べもんにならんぐらい多いんや。
お願いやから、行かせてや~なぁ、たこ婆~ウチ頑張るから」
「お前はアホか?
人はただで金はくれん、収入が多いには多いだけの意味があるのや、
危険な事が、昼よりは比べもんにならんぐらい多いと言うこっちゃ。
ワテは、絶対に許せへんからな 」
ウチは、自分でこうと決めたら、絶対に人の言う事は聞けへんタイプ。
キティを生むと決めた日と同じように、強行手段をとる事に……。
泣くキティを家に置き、キャバ面接に突入……1日体験で働き、次の日から店に出た。
「たこ婆、大丈夫やから何も心配せんといて……ウチ頑張るから」
無理矢理、置き去りにされた赤ん坊を放置する訳にもいかず、ばあちゃんは、納得せざるおえない状態になってしまったと言う訳。
それで初給料が、
15、000円やなんて……。



