明日は帰ってくる

明日は連絡がある

一万円が届いてから
何日も何日も待って

一万円がなくなる頃になっても連絡さえなかった

[捨てられた]

頭の中で浮かんでは
掻き消される言葉

認めたくない。

パパはそんな事しない

そお信じるしかなかった

毎日
寂しくて、寂しくて

一人でいる時間に
押し潰されそうで

あたしは

母のパジャマと

父のパジャマを

枕に着せた。

それが、あたしの家族。

茶の間に座らせる

目を綴じれば二人の匂いがする。

二人の気配。

中学生にもなって
おかしい事かもしれない

でも、そうでもしなければ、あたしは生きていけなかった。

嘘でも作りものでも
そこに、何かがなければ
あたしは明日を待てなかった。