「他所は他所、家は家でしょ!
なんでもかんでも、人と一緒にしろとか言って」

母は茶の間に座っていて

「ママのせいで皆に笑われたんだよ!ママが悪いんだ」

子供のあたしは半ベソで
お弁当箱を母に投げ付けた。

「もう、あんたなんかにお弁当作ってやんないからね。自分で作りなさいよ」

母はそお言いテレビを観ていた。

子供のあたしは気がおさまらないのか母の足を蹴っ飛ばし部屋から出て行った。

母はあたしがいなくなると具合悪そうに横たわっていた。

あたしは茶の間を出ると自分の部屋に入ってみた

全てがちっちゃく見える
大事にしてたぬいぐるみも、まだ綺麗だし。
アルバムも綺麗にしまわれている。

あたしがアルバムに手をかけると、また茶の間から怒鳴り声がした。

あたしはため息をつくと茶の間に向かった。

「だから、明日はちゃんとして!」

子供のあたしが母にそお怒鳴ってた

「嫌です。もう作らないって言ったでしょ」

母はそお言い立ち上がると部屋から出て行った。

「くそババア!!」

子供のあたしもそお言うと目の前から消えて

これは…運動会の前の日
友達みたいなお弁当にしてって頼んだんだ…

「ねぇ、ママ朝だよ!」

後ろの部屋で声がする

覗くと母が布団に寝たままで

「今日具合悪いの…
後で持ってくから…」

母がそお言い苦しそうに咳込んだ。

「なんで!今作ってよ
まだ時間あるじゃん!」

あたしは母の体を揺らしていて。

『お願い…やめて』

あたしは子供のあたしの手を掴もうとした。

でも掴もうにも擦り抜けてしまい…

「ごめんね、頭痛いのよ
後でね…」

子供のあたしは立ち上がると母の背中を蹴っ飛ばした。

「もういい!
死ね!くそババア!!」


『やめて!!!』


あたしは耳を塞いで座り込んだ。