いつものように有紗に
しばかれている途中に逃げ出して
来たみたいだ。



「お前が悪いだろ?笑
仕方ない。」





「タ~ツ~キ~ク~ン……」




有紗のこの世のものじゃない
声が聞こえる…………
こわっ!!



「風牙!かくまって!!」




「………………。」





ゆっくりゆっくりと
屋上に奴は近づいてくる!






なんで俺…………
巻き込まれてんの?




ぎ、ぎぎぎぃいぃぃ……………
屋上の扉が開いていく。




「竜稀。見つけた……」



「ほ、ほんとに!まて!ごめん!」




「何がゴメンなの?」









有紗が段々と俺の後ろにいる
竜稀に近づいていく。




「岸谷!!どいて!!!」




退かずに俺は竜稀を守る。
面白そうだし。



「岸谷!あんたさこんなとこで
サボってないでさ、心音の
とこ行ってあげれば?!?!」


…………!



「有紗に関係ない。」




「はぁーーーー?関係ないとか
よく言えるよね?少し抜けてて
今回のことも心音が悪いと
私は思うけどあんたも悪いところ
あるんじゃない???
自分の頭でよく考えたら!!?」




そう言って有紗は
屋上を去っていった。





なんで、有紗にそんなこと
言われなきゃいけねぇんだよ。