今はもう入学式が始まってる時間、校門には人が居ない。

陵雅は煙草を吸いながら校内をウロウロしていた。


なんだこの学校は…。

校門にも他校からの落書きがあったし…。

校内の建物にも書かれてんじゃねーか。

泰成高校…。堕ちすぎだろ。

以前の泰成高校の面影は微塵も無いな。


陵雅がそんな独り言を言っていると

体育館の方から凄い騒ぎ声が聞こえる。


なんだ、なんだ。とりあえず行ってみるか…。


陵雅は体育館に向かって走った。