はぁぁ、今日はこの学校の入学式。
今年は俺の幼馴染みの美尋がはいってくる。

「はよ、紫音。」
「あ、はよ。」

こいつは、おれのダチの小出 未羅(こいで みら)
女っぽい名前だけど、かなりのイケメン。

「つか、あれだろ?今日からミィちゃん入ってくるんだろ?」
ミィちゃんってのは美尋の事。
こいつはオレらの家庭の事情を知ってっから、呼び捨ては出来ねえとかいって
ミィちゃんになった・・・千尋の事はチイちゃん

「そーなんだけど、まだ見てねーんだよな。
 教室いってみっか。」
「そーだな」

まあ、あいつは嫌がるだろうけど

あいつは、目立つことが嫌い。
だが、あいつはいるだけで目立ってしまう容姿だ。
ハニーブラウンの髪に色白の肌。小さな顔に切れ長の目、筋の通った綺麗な高い鼻。
あれを大和撫子と呼ぶんだろうと思ってしまうほどの女だ。

でも、それと裏腹にかなり喧嘩が強い。

そんな女を間近で見て生きてきた俺には、周りの女がブタにしか見えない。

そんなのは、ただの言い訳。

ただたんに美尋しか、愛せていないだけだ。


とか、考えてたら、あいつの教室についた。 

 「美尋。」

 「何?」

ほら、俺をみただけでこんな嫌がってる顔でさえ、美しく、愛おしく思えてしまう

かなりの重傷だな


ま、どんな関係になっても俺は離れる気はねーけど。

End