「入学生入場。」

あーだるい。こんな不良校なのに意外にも入学式に親がきているものね


あたしの家は、4人家族。
兄と母と父とあたし。
今は、母が経営しているマンションに1人暮らしをしている。

ふぁぁ・・・ねっむ・・・・はよ終わらないかな・・・

「在校生代表、榛原 紫音!」

え!?紫音つった?今?あのヤンキー野郎が!?

紫音は日本1を誇る暴走族の13代目総長をしている。
ちなみに2代目総長はあたしの親父。

「えー、新入生の皆さん入学おめどう!
 初めにゆっとく、俺に逆らう奴はこの学校をいや、それ以上の奴らを
 敵にまわすということだ。以上!」

うっわ、絶対あいつバカだ・・・なんであんな奴と幼馴染みなんだろ・・・


 あたしと紫音はもともと家が隣同士で、親同士も仲が良かった
 けど、あたしの家も紫音の家もただものでは、ない・・・

 あたしの父さんの家元が何代も続く世界1のヤクザ「仮屋組」で
 あたしのおじいちゃんが日本1を誇る「龍泉」をつくった
 今、紫苑が総長をしている族のこと


 紫音の親は、両親の幼なじみで副総長をしていたらしい。
 
 ちなみに、今の組長もまだあたしの親父

 櫻龍会の二番手の組、榛原組の組長を紫苑の親父がしている。

 家も、向かい合わせにある。

「以上をもちまして入学式を終わりたいと思います」

 あーーやっと終わった
 

「美尋ー、教室もどろー」
「んー」