「涼太…」
雨が降る中、ひっそりと行われたお葬式。
大好きな人が、離れて行く。
優太は、私の大切な人。
もともと病弱で、数ヶ月前から
入院していた。
しかし、先週…
『涼太っ!!』
『ゆ、い…ご、めん…な』
『涼太ぁ…』
『ずっ、と、、一緒って…言った、のに』
『そうだよ…だから頑張って!!』
『俺、も…死ぬの、、かなぁ…』
『ダメだよ!!そんなの、私が許さないんだからっ!!』
彼が 死ぬ なんていうから
私が怒鳴ると
『幸せに、なれよ…』
そう言って、目を閉じた。
同時に、器械の ピー っという音が
室内に響いた。
まだ涼太の手を握って
今の状況を把握出来ない自分の横で
泣き崩れている涼太のお母さんと
黙って下を向いて
静かに泣いているお父さん。
私も、そのまま泣き崩れた。