ー次の日ー



「椎名ちゃぁぁん♪」



昨日と同じように智也先輩が昼休みになって来た。




昨日と違う所は智也先輩がお弁当を二つ持っているということだけではなかった。




周りがあたしたちを見た。




フュー♪



教室のどこからそんな音が聞こえた。




「木野ー!見せつけるなよなぁ!」



そんな言葉も聞こえてきた。




うわぁぁぁ。



最悪。



先輩の頭の上にはハテナマークが浮かんでいる。




「先輩っ!行きましょ!」



あたしは先輩の背中を押した。