「……あぁーー!俺のサキちゃんがぁぁぁ!!」




ゲームをやっていた先輩がいきなり大きな声を出した。





先輩は昨日発売したサキちゃんが出ているゲームに夢中なのだ。





あたしは先輩の叫び声を聞きながら先輩の部屋を見渡した。



相変わらずサキちゃんがいっぱいの部屋だなぁ。




あたしは今、先輩の部屋にいる。





「ねぇー、先輩~」





あたしが話しかけても、





「ちょっと待って!」





そればかり。