桃色は中学校の時点で転校してしまった。 現在日本一不良校の軟弱高校に通っている。 そして、この高校も俺は一年でシメてしまったのだ。 あの時の山口は今や俺の右腕になっていた。 まったく善行を行わなくなってしまった俺。 金髪に毎日家の前に溜まって酒、タバコ。 薬にヤラれちまった奴も居た程。 なのにお袋はまだ、 『善ちゃん』って呼んでくれる。 バカ息子、だなんて一度も言わず、俺を優しく見守ってくれた。