小3の頃。 俺は、ある子を好きになったのだ。 その子の名前は桃色いろは(モモシキイロハ)。 いつも教室で一人ぼっちで本を読んでいた。 成績優秀、容姿端麗。 当然、皆からモテたけど誰一人桃色とは話さなかった。 何を話しても相槌で終わるし、常に本を読んでいて何だか近寄りがたかったからだ。 多分、『高嶺の花』という存在がさらに男子達のウケがよかったのだろう。 そんな、桃色に俺は恋をした。