恋花火

『今日はとりあえず帰る…』

あたしは鞄をもち立ち上がった。

『きゃっっっ!!』

先輩?
謝ったのにどうして。
両頬が赤くヒリヒリする。
もうやめてよっっ。
そのままあたしは先輩の思うがまま。
彼氏なのに。
彼氏じゃない。
好きなのに…
好きじゃない…
別れたいのに…
別れたくない…

頭の中は、
矛盾でいっぱい。

もし別れたら先輩が1人になる。
もしかしたら寂しくておかしい道にいってしまうかもしれない。
そんなの…見てらんないし。
見捨てることなんてできない。


誰か…
あたしの闇に…
光を刺して…