恋花火

『先輩っっ』

ねぇ、どうしたの?
今日の先輩おかしいよ。
こんなことされたって、愛されてる実感なんてないよ。
だって、今までのこと忘れられるわけないじゃない。

なにかある。
絶対なんかある。
でもあたしにはわからない。

「明日、お祭り一緒に行こっか」

『……うん』


―――お祭り…か。
去年のお祭りを思い出してしまう。

楽しかったよね。
今年もそうなるといいけど。

恐怖心が消えることはない。
次第に先輩はあたしをベッドに押し倒した。

『……ゃっ』

あたしは先輩を受け入れてない。
いや受け付けていない。
でも、抵抗はできない。

なぜだろうか。
頬に滴が流れた。