「いやー、全く今日は、女子も男子もウキウキしてて実に困るねぇ」


テツは、そんな風に話し始め、下駄箱をあけ、靴を履く


(こいつには、入っていないのか)


そう思うと、自分の抱えている爆弾が、重く感じた


「ま、俺たち『目立たんズブラザーズ』の中に、そんなものを持っているやつがいるならば...」


『目立たんズブラザーズ』って...いつ誰がそんなブラザーズにはいったよ

目立たないのは、事実だが....


とにかく、このチョコは、戦争の火種のようなものだ

この火種が、見つかった瞬間、俺VS『目立たんズブラザーズ』の戦争が始まると言っていい


今初めて、女子をここまで恨んだ気がする

とにかく、今日一日、このチョコを隠し続けなければいけない


俺はバックをぎゅっと握りしめた