2月14日、その日、俺の戦争が始まる





2月12日、決戦の暇であと2日、クラスの女子は、どこか浮き足立っていた

「え?佐藤にあげるの?」
「うん....」
「がんばれ、あいつファン多いから、でもチアキなら大丈夫だよ」

この女子が話している佐藤とは、隣のクラスの佐藤コウタロウのことだ

運動ができるのか、頭がいいのか、顔がいいのか知らんが
学年1モテる男だ

俺か?俺は小坂ノブナガと言う、どこぞのショーグンかよ、と思っただろう

俺は、名前に似合わず、クラスでは目立たない存在だ

そんな奴らはほかにもいる訳で、チョコの話なんかは聞きたくないと思っている