本音を言っちゃえばもう少し男の子と話していたいって気持ちはあったんだけど、ケガ手当てして貰った上に送って貰うなんて出来ない。


『ううん、大丈夫だよ。それじゃあバイバイ!』


笑顔で手を振ってお別れしたんだけど……なんか彼は赤くなっていた様な気がした。


「私の気のせいだったのかな?」


ハテナマークを1つ漂わせ、教室に入る。


容子と清華はもう登校して来ていた。


「おはよう容子、清華」


「あ、おはよう胡々愛」


「おはよ……って胡々愛、その足どうしたのっ!?」


清華の視線が、私の右足に注がれた。