何よりも甘く切なく

うん、まぁ……正直オレもさみしいけど………やっぱり恋人と友達は別だろう。


「まーーとりあえずサンキュー泉未!よく味わって食うわ!」


ニパッと明るい笑顔をするリエイに、オレも笑い返す。


リエイは紙袋を後ろのロッカーに置きに行き、また戻って来た。


「彼女はどんなケーキ作ってくれるって?」


「それが内緒って言われちゃってさぁ。だけど甘姫が指導者なら、きっとスゲェの作ってくれると思う!!」


………へっ?


「え?甘姫も調理部なのか?」


教科書やノートを机に入れながら聞くと、コクコクと首を縦に振るリエイ。