何よりも甘く切なく

小さい頃から気弱で打たれ弱い私は、朝っぱらからクールな容子と気の強い清華にボッロボロ。


シクシク涙を流していると、容子がハァ……とため息をついた。


「分かった分かった。ホラ胡々愛、お菓子返してあげるから」


「ワーーイ!!容子ありがとーーー!!」


容子からお菓子を返して貰った私の機嫌は、アッサリ回復。


「胡々愛………単純過ぎ」


清華にメチャクチャ呆れられたけど、いいもん!お菓子が返って来ただけで!


「フフフ♪改めていただきまーーす」


再びお菓子をパクつき始めた私の真向かいに、容子と清華も座った。