何よりも甘く切なく

「ウウウ~~~…泉未いつになったら私の事名前で呼んでくれるの?敬語も取ってよぉ………」


「ムリですよ、呼び捨ての上にタメ口なんて……だけど将来は絶対名前で呼びますから」


ポンポンと頭を撫でると、甘木先輩はまだ不満顔だったが、あきらめてくれた。


ホント……キスより呼び捨てにする方が勇気いるってなんでだ?


分かんねぇから、明日リエイに聞くか………絶対『ハァ?んなもん知るかっ!』って言われそうだけど。


「そうだ甘木先輩。ケーキ食べましょう、ケーキ」


今更ながら、まだ一口も手をつけていなかったショートケーキ。