チョンと首を傾げていると、私の大好きな空みたいに爽やかな泉未の笑顔が向けられる。


「オレはしっかりしてる甘木先輩より、甘えん坊の先輩の方が好きなんですよ。こうやって抱きしめてると、落ち着きます」


次々と甘いセリフを放つ泉未に、私は真っ赤っ赤。


「アウ…アウ……//////それはどうもありがとう……」


俯きながらお礼を言うと、ブッと吹き出された。


まるで穏やかな海に入っているかの様にのんびりまったりした時間が心地よい。


「甘木先輩」


「んっ………?」


名前を呼ばれて、泉未の顔を見上げると――――…