何よりも甘く切なく

あの不良に絡まれ事件の真相を簡単にまとめると、こういう事だ。


須藤君はあの3人とは友達同士で、彼等は須藤君に頼まれて私と泉未に近づいた。


そして頃合いを見計らい、さも偶然通りかかったかの様に装って、不良を退治する………“演技”をしたんだ。


「先輩お待たせしましたーー」


「あ、ありがとう泉未」


途中まで回想を終えた時、泉未がリンゴジュースとショートケーキが2つずつ乗ったトレーを持って、部屋に来た。


トレーをテーブルに置いて、泉未もベッドに腰かける。


数秒お互いに黙った後、泉未がフッと小さく笑った。