何よりも甘く切なく

清華も何も言わずに、ただ私を見ている。


そして私は、必死に2日前の事を思い出していた。


私……空き教室で泉未に何て言ったっけ………?


『距離置く必要なんて無い』とは言ったけど……絶対嫌だとは言ってない。


頭の中がこんがらがってて、殆ど何も言えなかった様な気がする。


「言ってないんでしょう?」


私が石像みたいに固まっていると、清華がポツリと喋った。


「……言ってない」


半分上の空で答えると、容子がため息をついてティーカップをテーブルに戻した。


その仕草は同い年とは思えない程、落ち着いている。