何よりも甘く切なく

その笑顔がもう早速ヤバくって、心臓が跳ね上がった。


でもよくよく見てみると、ヤバイのはキュートな笑顔だけじゃなかった。


甘木先輩のコーディネートは、クリーム色のカーディガンに、ピンクのフワフワスカート。


ウェーブがかかってる長い黒髪は後ろでアップにされ、甘々感がハンパ無い。


「見ろよあの子!超カワイくね!?」


「ウワマジだ!!カワイーーー♪」


近くを通りかかった高校生位の男2人が、甘木先輩を見て頬を赤く染めていた。


「見るなっつーの………」


オレは男達にイライラして、無意識の内に握り拳を作る。