何よりも甘く切なく

年下なのに私より大きな手に、更にドキドキが加速。


「えっと……//////」


もはやプシュ~~~ッと、体から湯気が出てきそうだった。


ああ、頭がグラグラするっ!!


人1人の名前呼び捨てにするのに、こんなに勇気がいるなんて……知らなかった………


「甘木先輩?」


さっきから俯きっぱなしの私の頭の上に、爽やか君の優しい声が降って来る。


私の両手を包む温かい手に力が加わった時、私は覚悟を決めた。


ゆっくりと顔を上げて、もう1度爽やか君と目線を合わす。


そして――――…





「……泉未……」