何よりも甘く切なく

ウソ……爽やか君の事名前で呼ぶの!?いきなり!?


「実はつき合い出してからずっと思ってました。なんでオレ自分の彼女に“爽やか君”って呼ばれてるんだろうって」


「え、もしかしてヤダったの!?」


「違いますよ。別にアダナで呼ばれるのは、嫌じゃありませんでした。でももう、名前で呼んで欲しいなって……思って」


ジーーーッと真剣な瞳で見つめられ、戻ったと思っていた頬の体温がまたみるみる内に上がった。


ど、どうしよう………


まさか爽やか君が私に名前で呼んで貰いたいなんて思ってたなんて、全然気がつかなかったよ…………