何よりも甘く切なく

「そんなんじゃダメだぞ泉未。今すぐ告れまでは言わないけど、とりあえず先にきちんと謝らないと」


「……分かってるよ」


リエイに諭す様に言われて、前髪をクシャッと掻き上げる。


目を閉じると、甘木先輩の無邪気な笑顔が蘇った。


今度会ったら、ちゃんと謝らないと……


このまま気マズくなったりしたら、せっかく自分の気持ちに気づいた意味が無い。


また甘木先輩に会ったら、きちんと謝って…それから頑張ろう。


強い決意を胸に、顔を上げる。


だがオレは忘れていた。


自分がかなりヘタレで情けない男だという事を。