何よりも甘く切なく

一方の私は、3秒位動けなかったけど、次第に復活。


「キャーーーッ♪爽やか君って本当サッカー上手いんだねぇ!私感動しちゃった!」


高々テンションではしゃいでいると、リエイ君が何か囁いていた。


「直接聞いたらアイツ…ノックアウトだな」


「えっ?リエイ君今何て言ったの?」


聞いてみるけど、リエイ君は教えてくれなかった。


そんなに重要な事じゃなかったって事?さっきからなんで私の周りの人ブツブツ呟いてるの?


ポンポンとハテナを飛ばしながら、爽やか君を見つめ直す。


その時、数人の女子の騒ぎ声が私の耳に届いた。