何よりも甘く切なく

ヤバイ……少しボーーーッとしてたから、爽やか君どこにいるか分からないっ!!


ごめんなさい爽やか君!『サッカー部見たい』って言ったの私なのに!!


「あっ……」


あせあせしながらようやく爽やか君を発見すると、サッカーボールを右足でガードしつつ、Aチームの人と向かい合っている。


………かと思いきや、次の瞬間には華麗に敵をかわし、Aチームのゴールへ向かってドリブル。


あまりの速さに一瞬見とれてしまったけど、容子が「胡々愛も応援してあげなさいよ」と、私の脇腹を小突いた。


「――――…頑張って、爽やか君っ!!」