何よりも甘く切なく

「パス!こっちこっち!」


「お前アイツマークしろ!!」


ミニゲームはお互いが同じ部活の仲間同士とは思えない程白熱し、10月なのに皆汗をかいている。


Bチームの爽やか君も、何度か手の甲で汗を拭っていた。


「スゴイね……ミニゲームでここまで白熱するとは思わなかった、私」


開始から5分程経った時、隣に立っていた容子と清華に告げる。


“なんで私達まで……”と言っていたハズの容子も、素直に頷いた。


「確かに。これは見応えあるわね」


おおっ!毒舌容子が褒めてくれたよ!


良かったねサッカー部の皆!!