何よりも甘く切なく

広いグラウンドにサッカー部顧問の男の先生の声が響き、部員達がチームごとに別れている。


「泉未、お前どっちチームだよーーーっ!!」


リエイ君が片手をメガホン代わりに叫ぶと、爽やか君が「Bーーー!決めるゴールあっち!!」と2つあるゴールの片方を指差した。


そのゴールは私達から見て右側なので、右側がAチーム、左側がBチームのゴールって事か。


「―――試合開始!」


ピーーーッとホイッスルが鳴って、ミニゲームがスタート。


どうやらTシャツを腕捲りしているのが、爽やか君が入ってるBチームのメンバーみたいだった。